みなさんは、ニット素材について知っていますか?
実は知っているようでニットについて知らないことがあるのではないでしょうか?
ニットといえば、ファッションアイテムでも人気の高い素材として使われます。
よく見ると、ウールだったり、アクリルだったり毛と書かれていたり、
またお肌に合う合わないという問題があったりといろいろですよね?
ここではそんな身近なニットをより詳しくご紹介していきます。
ニット素材のアイテムを選ぶときの参考に覚えておきましょう。
広く使用されているウール
ふかふかした手触りで知られているウールは、ニットアイテムに欠かせない素材のひとつです。
ウールとは羊毛から作った繊維の一つで、断熱効果に優れた素材です。
保湿性も優れていて、綿の約2倍、ポリエステルの約40倍と言われています。
また天然素材のためお肌にも優しい素材です。
ウールのメリット
ウールにはたくさんのメリットがあります。
- 温性が高い(冬に暖かく、夏が涼しい)
- 伸縮性に優れている
- 撥水性があり汚れにくい(頻繁に洗濯しなくてもOK)
- 抗菌・消臭効果がある
- 湿気をよく吸収し、さわやかな肌触り。(じつは夏場に最適!)
- 型崩れやしわになりにくい
- 土壌中の微生物に分解され、土に還る
ウールのデメリット
デメリットも勿論あります。
- 毛玉ができやすい
- 虫に食われる
- チクチクする
- 縮んだりフェルト状になったりする
ウールのチクチク対策
ウール素材でチクチクと感じる人も多いはず。
その原因はウールの毛先が肌を刺激するために起きます。
刺激を受けた肌は痒みを伴うこともあり、アレルギーと勘違いする人も多くいます。
ですが、ウールは天然素材のため、最もアレルギーを起こしにくい素材ですので、安心してください。
注意ポイント
アレルギーの場合は、着用して数日から一週間くらいで痒みがでます。
チクチクの原因は太さにある
チクチクする原因はウールの繊維の太さにあります。
チクチクと肌を刺激する繊維の太さは、一般的に30ミクロンの繊維が5%以上入っているとチクチクすると言われています。
ポイント
触ったときにごわごわしているウールは繊維が太めです。
乾燥肌の人もチクチク
冬や普段から乾燥している肌の人は、ウールのちょっとした摩擦でもチクチクと刺激を受けて痒みを生じます。
注意ポイント
素肌に直接ウールを着用しても、よりチクチクの原因に繋がります。
その対策として、素肌ではなくTシャツやアンダーシャツなどを中に一枚着用することで、チクチク感を軽減できます。
とくに肌にやさしいシルクやコットン素材の優しい素材ものがおすすめです。
ほかにもウールの中でも繊維の細く柔らかいメリノウールを選んでみたり、柔軟剤を使って柔らかく仕上げてチクチクを軽減することができます。
また、ウール以外の素材を使い、チクチクを避けることができます。
ウール以外のニット素材
ニットの素材にはウール以外にもあります。
有名なところではアクリルとカシミアです。
ウールに近いアクリル
アクリル素材は、よく目にする素材のひとつだと思います。
アクリルはその名の通り、人工的に柔らかさや暖かさを持たせた合成繊維です。
ウールに近づけるため改良された繊維で、最近ではウールとは見分けがつかない程の完成度と肌触りに改良されています。
アクリルのメリット
- ウールよりも、価格帯が低い
- 虫食い・カビの影響を受けない
- 強度が高く耐久性に優れている
- 吸水性が低く、乾きやすい
- 鮮やかな染色加工が可能
アクリルのデメリット
- 吸水性・吸湿性がなく、汗を吸わない
- 毛玉ができやすい
- 静電気が起きやすい
- 熱に弱い
高級ニット素材カシミア
高級品カシミヤは、カシミヤヤギの毛を使用している素材のことです。
カシミヤニットは1頭からとれる量が少ないため、お値段は高めとなっているとても優秀な高級素材です。
毛足が細くて長いカシミアヤギの毛は、滑らかさとやわらかさで保温力も高く、とても軽い素材です。
厚手のコートやブランド品のニット素材として使われます。
カシミアのメリット
- 絹のような繊維の細さと滑らかさ
- 保温性、保湿性に優れる
- とても軽い
- 光沢感があり、肌触りが良い
- ウールと比べ、伸縮性が優れ、型崩れしにくい
カシミアのデメリット
- 毛玉ができやすい
- 水に弱く、シミになりやすい
- 虫に食われる
天然素材のウールですから、カシミアもウールも毛玉になりやすく、虫に食われてしまうことに変わりはないので、
そういった対策はしっかりするように注意しましょう。
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